タンデルタ・システムズ社(イギリス)のオイル品質センサーは、独自開発のFSHTMコア技術により、常時オンタイムで精密なオイルの状態監視を行います。オイルの状態を示すタンデルタ値(TDN)は2秒毎に出力され、常時オイル監視システムとして80万回の計測結果が記憶されます。そのデータはいつでもダウンロード可能で、グラフとして容易に可視化することもできます。この常時オイル監視システムを使用すれば、オイルの異常値発生の瞬間をピンポイントで捉えることができます。(温度も同時に計測し記録されます。温度の変化それ自体はタンデルタ値に影響しません。)
計測は、1/2インチオスネジと一体化したオイル品質センサーの先端を対象機械のオイルに差し込むだけで非常に容易です。
センサーの先端はオイルのなかで高周波のAC電流を発生(15回/秒)し、オイルの導電率と静電容量を計測してその相関値であるタンデルタ値(TDN)を算出し記録しています。使用するオイル(新油)の電気的性状を予めタンデルタ・システムズ社で解析・データ化することにより、監視対象のオイルが現在どの程度、新油の状態から隔たっているかが明らかになり、それをタンデルタ値(TDN)という客観的な指標で読みとれるようになります。金属摩耗粉を含む内部要因また外部要因によるオイル汚染、水の侵入、酸価、粘度の変化などはオンタイムでタンデルタ値(TDN)に反映されて検出可能となります。また設定した閾値を超えた時には担当者にアラームを発することもできます。
この常時オイル監視システムは、あらゆるシチュエーションで遠隔の管理室・管理センターからオイルの状態を常時モニタリングすることが可能です。大規模プラント、風力発電、船舶、鉱山重機・建機等、インターネットを介して世界中どこからでも現時点でのオイルの劣化レベルをチェックすることができ、事故や不具合を未然に防ぐことができます。
オイルを常時監視することにより、無駄なオイル交換をなくして最適なタイミングでの保守・メンテナンスを行い、大幅なコスト削減を実現することも可能となります。
オイルの常時監視を可能にする世界最先端のFSHTMコア技術を搭載したこのオイル品質センサーは、オイルに毎秒15回のAC電流を放ちオイルの電気的性状を0.001%(10ppm)の高精度で読み取ります。この生データを独自のアルゴリズムで解析しオイル劣化の指標となるタンデルタ値を出します。タンデルタ値の変化をモニタリングすることにより更油やフィルター交換などの保全計画を理論的に最適化することができます。タンデルタ値は下記のOQDエクスプレス表示器に接続するか、工場に既設のPLCに接続して確認します。
OQD エクスプレス表示器は、OQSx-G2オイルセンサーが検知したオイルの状態と温度をリアルタイムで表示すると同時にそのログ(800,000まで)を保持します。またブルートゥース(Bluetooth)が付属しているので10メートル以内であれば無料アプリをいれたスマートフォンにデータをダウンロードすることがきます。アラート信号を発する場合は本器で閾値を設定します。気密性IP67を備えかつ小型軽量でどこにでも設置できます。本器を使用せず、オイルセンサーを既設のPLCと連携させることも可能です。
OQSx-G2 IMは、車両エンジン、量産型油圧機器など、一定数以上の量産を前提とした機械に設計段階から組み込んでいただくよう開発された小型オイルセンサーです。オイル品質を検知する能力はOQSx-G2そのままに、センサー1個あたりのコストを抑えており、組み込み済みのすべての機械で継続的なオイルの状態監視および温度変化の検知を可能にします。