JSD Ltd.は潤滑油原料と添加剤の輸入販売と同時に、世界最先端の浄油技術《セルロース毛細管フィルター》を使用して潤滑油・作動油などの廃油ゼロを可能にするオイル・クリーニング・システムを提案いたします。この浄油システムは、100ナノメートル(=0.1ミクロン)の異物と水を除去することができ、オイルを常に新油以上の清浄度に保って、オイル交換を不要にするだけでなく、オイルスラッジ、ワニス(ヴァーニッシュ)については、その前駆体の段階で吸着してしまうので、根本的な問題解決となります。オイルの無駄をなくし、機械の寿命を延ばすオイル管理の徹底は、持続可能な地球環境を次世代に伝えていく「SDGs」直結するため、今や世界共通の課題となっています。
2008年1月、JSD Ltd. は日本国内のカルシウム・スルフォネートの需要に応えるため潤滑油原料・添加剤を扱う専門商社として創業しました。
2015年6月には、世界的なスルフォネートの製造会社であるキミカ・リポソルブレ社(Quimica Liposoluble S.A. de C.V.)の協力を得て会社形態を現在の合同会社とし、同社の日本正規代理店としてより緊密な連携および情報提供が可能になりました。それ以来、同社の製造部門・マーケッティング部門と日本の需要家様を直結する要(かなめ)としての役割を担って業務に邁進してまいりました。
2017年、持続可能な社会を目指すSDGsの声の世界的な高まりを受けて、世界最高水準の厳しい環境基準を持つヨーロッパから、潤滑油・作動油・タービン油など産業用オイルの廃棄をゼロにできる画期的な浄油技術「セルロース毛細管フィルター」を内蔵した超高性能オイルろ過機の輸入・販売を開始致しました。
精密油圧装置から金属加工に使用される大型圧延ローラーや抄紙機の潤滑油および作動油、そして水力発電・火力発電・風力発電などのタービンオイルに至るまで様々なオイルをナノレベル(100ナノ)でろ過・浄油し、オイルの浄化はもちろん機械内部に沈殿・固着したスラッジ、ワニス(ヴァーニッシュ/varnish)まで除去しつつ、装置・パーツの損耗を最小限に抑えて不具合をなくし、メンテナンスの劇的な省力化を実現します。
同時にオイルの酸化を止めて潤滑油・作動油の半永久的継続使用(従来使用期間の少なくとも10倍以上)が可能になります。廃油が出なくなるので持続可能な世界を目指すうえで大きな貢献となります。
2019年、潤滑油、作動油、エンジンオイルの異常をオンタイムで検知し、遠隔地からのオイルの状態監視を可能にする常時オイル監視システムを提供する「タンデルタ・システムズ社 (Tan Delta Systems) の日本代理店となり、これまで以上に幅広いオイルの現場に立ち会わせて頂くようになりました。
2021年には、スルフォネート類の需要家様のご要望に応えてカルシウム・スルフォネートなどの国内在庫を東日本と西日本の複数個所で管理するようになりました。
2018年、JSD Ltd. の取扱製品の優秀性とその環境方針に賛同して、藤田稔工学博士(化学)が当社の技術顧問に就任いたしました。藤田稔博士は、大阪大学工学部応用化学科を卒業後、昭和石油㈱(昭和シェル石油をへて現在はRSエナジー㈱)に入社。潤滑油、グリース、燃料油、添加剤の開発研究に成果を残し、同社中央研究所の研究部長、主幹研究員等を歴任しました。
現在は石油分析化学研究所を主宰して、潤滑油セミナー、研究開発、図書出版を行うかたわら、国内外の潤滑油、作動油の現場で技術指導にあたり、産業界、工業界に大きく貢献しております。潤滑油と添加剤についての講演・技術勉強会なども精力的に行っており、JSD Ltd. ホームページのお問合せフォームからお問合せ、お申込み頂く事も可能です。
1994年 石油学会学会賞、2005年 日本トライボロジー学会功績賞、2006年日本技術士会会長賞等、受賞多数。
近著:「燃料油・潤滑油・グリース・添加剤の基礎と添加剤の分離分析方法」
サイエンス&テクノロジー社(2016)